プログラマー座談会

Talk: プログラマー座談会新しいニーズを発見できる環境で
安心安全社会を創り出すクリエイター

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  • 沢田

    沢田

    2014年新卒入社。クラウド関連のシステムやアプリ開発を経て、現在は受託開発を担当。

  • 下河

    下河

    2014年中途入社。プロジェクトを取りまとめ、若手のやる気を高めるリーダー。

  • 加藤

    加藤

    2014年新卒入社。受託開発を経験した後、現在は自社オリジナルアプリを担当している。

Q. 「安心安全社会を創り出すクリエイター」ということですが、皆さんのお仕事について具体的に聞かせてください。

下河:子育て世代に向けた情報発信や防犯マップ、災害時を想定した避難所までのルート検索など、多彩な機能を持つアプリの開発を行っています。最近であれば「ドローンを活用した捜索支援システム」ですね。これは山を歩いてきたルートが表示できるアプリを使い、迷子になった人が自力で下山、また消防が捜索をする際にも役立てることができるというものです。

加藤:山に登る前にスタートボタンを押しておけば、自分の位置情報が定期的にポイントされ、地図上にルートが表示されていくというしくみです。遭難した人が消防署に連絡するときの手段として、遭難者の辿ってきたルートがわかるようにできないか…というところから開発が始まりました。

沢田:山歩きを楽しむ人がこれまで「あったらいいな」と思っていたサービスかもしれません。山で道に迷うと心細く、危険ですから。

下河:ドローンを使ったスムーズな捜索と早期発見は、メリットが大きいですね。遭難者の救助にあたる消防は、まずは場所を特定するのにかなりの時間とエネルギーが必要ですし、ヘリコプターを出動させるとお金もかかりますからね。緊急を要する地理情報分析に強いGISの本領を発揮しています。

沢田:とはいえ最初はわからないことが多くて。プログラムを組む前に使用環境や必要な機能など、使う人の利便性を見極めることからスタートしました。

下河:操作性が消防の捜索を左右する。緊急性が高いぶん、使いやすさは絶対条件ですね。そこが一番大切で、しかも一番難しい部分かもしれない。

沢田:使いやすさは大事ですよね。タッチしやすい操作ボタンの配置ひとつとっても配慮が必要です。動作確認のテストでは、開発部のメンバーに試してもらうのはもちろん、総務など他部署のスタッフにも使ってもらうことで、わかりにくさを避けるように心がけました。

加藤:僕にとっても、この開発は手探り状態からのスタートでした。

沢田:どのあたりが?

加藤:1つのアプリでiPhoneとAndroidの両方に対応し、うまく作動させるのが難関だった…。下河さんには何度もアドバイスを求めましたね。普段から、夕方にはメンバー一人ひとりの進捗確認があり、そこで相談もするのですが、この開発が始まった頃は1日に何度も相談していたような気がします。

下河:私だけでなく「それ知っているよ、教えようか」などと、まわりの人も加藤くんを気にかけてくれていましたね。ワンフロアオフィスなので、困ったらすぐに相談できるところがこの会社の魅力だと思います。

沢田:僕は東京オフィスのメンバーにも相談しました。先輩方のアドバイスを受けて、ドローンが飛ぶルート、高さ、スピードなどを現場でも簡単に設定できるようにするなど、トライしたい課題はまだまだ山積みですが、やりがいも大きいです。

加藤:このシステムがより使いやすくなるよう、工夫を加えていきたいですね。

Q.開発にはかなりの専門知識が必要かと思いますが、
働く環境としてはどうですか?

下河:私は中途入社ですが、新卒で就いた仕事はパティシエでした。私に限らず開発メンバーが、システム系の学部出身者ばかりではないのもドーンの特徴かもしれません。技術開発者としてバリバリに活躍している同僚や上司が実は文系出身で、プログラミングは入社してから学んだという話に驚いたこともあります。

沢田:私は農学部出身。最初はわからないことだらけでしたが、研修が充実しているので、プログラミングスキルを身につけるのは入社してからでも十分だと感じました。大切なのは、その後。現場に必要なことを自分で調べ、質問して理解し、提案にも挑戦してみて…という繰り返しが成長の近道ですね。それが仕事の醍醐味にもつながりますし。

加藤:私は学生時代にシステムをしっかり学びましたが、スキルに差が出るとしても、それは最初の1年くらい。プログラミングスキルも、配属されたチームならではの知識をいかに吸収できるかについても、その人次第だと思います。そうなると出身学部は関係なくなるし、何よりも重要なのは新しい発想ということでしょうね。

下河:社会には「困っていること」が、まだまだたくさんある。しかも、時代と技術が進めばニーズが変わり、できることも変わりますから、開発にもどんどん新しい発想が必要になるでしょう。例えば、ドーンでは救命ボランティアの方々もサポートに駆けつけられるしくみをもつ「AED GO」というアプリの開発も行いました。緊急時に素早くAEDを見つけ出し、現場に駆け付けるためのAED活動促進に関する共同研究を行いました。

沢田:少し前には存在しなかった状況、考えつかなかったサービスを、今後もドーンの得意分野として伸ばして社会に貢献するのが目標ですね。

加藤:ひと手間かけることで不便なことを「できること」に変えられるのが、ドーンで開発するおもしろさ。さらに今はSNSといった身近なツールでできることが次々と見つかります。たとえば東京オリンピックを機に日本を訪れる外国人の方々などが「こんなことで困るのでは」という課題に先回りできる開発を、少しでも増やしていくことができれば、きっと喜ばれるでしょうね。

沢田:クライアントからの依頼についても受け身ではなく、自分から積極的にアプローチすれば新しいニーズを発見でき、提案もできると、最近はとくに強く思うようになりました。私はGISに惚れ込んで入社したので、今後どんなことが提案できるか自分でも楽しみです。

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